運営団体

【開催報告】Tactics特別セミナー第1回

ー 2025.09.21 ー

2025年9月19(金)、21期第1回Tactics特別セミナーを開催しました。
今回は、講師に税理士法人池脇会計事務所 代表 池脇 竜太 氏(北海道フロンティアカレッジ8期生)をお招きし、「過去・現在・未来をつなぐ逆算経営」~実体験に基づく事業承継からの気づき~というテーマでご講演いただきました。

以下、講演要旨。

■小さい頃から先代であるお父様より会計事務所の仕事の楽しさや会社の使命についての話を聞いて育ち、早い時期から会計士を目指した池脇氏。大学卒業後、監査法人への就職を経て、26歳で先代が経営する池脇会計事務所に入所。

■所内では様々な特徴ある7つの取組みを行っている。
取組①:職員一人一人に損益計算書があり、自分の業績がわかるようにしている、自分の処遇は自分自身で作る。
取組②:組織横断型の「斜め軸」で社員同士が交流できるよう各種委員会制度を作っている。所内の課題解決の試行錯誤や実践を通じて、リーダーシップや組織改善の知見を顧客企業に提案できるメリットも。
取組③:従業員が成長すると経営者は本来の役割に専念できる。全員参加型経営。

■漠然とした不安は人を踏みとどまらせる。そのため漠然とした不安を正しい危機感に変換することが大切。そのためにも、情報収集、予測により全貌把握し、逆算思考を行う。

■2020年に事業承継。承継後、周囲は変化を求めるが、いかに変えないか。
50年続く企業、ここまで存続してきたからには必ず理由があると考え、その理由、組織の良さ・強みを職員と一緒に考えた。それは訓示ではなく「自分たちで考えた理念」となる。
お客様から「また会いたい」と思っていただく A:外見力、C:会話力と、B:ビジネスアクション~「先読み行動」「超速対応」で、いかにお客様に感動を与えられるか。

■「おまえは本当に継ぐ気があるのか」
先代に言われた言葉が嫌だった。今だからわかるこの言葉の真意とは、経営者とは「モチベーションの有無に関係なく、やるのみ」であり、「モチベーションが無いからやらない」という選択肢がない。この「選択肢が無くなるという人生を過ごす覚悟があるのか」という親心、先代の経営者としての教えだったのでは。

■事業承継がうまくいくかどうかの決め手
逆算による事前準備が9割。事業承継がうまくいくかどうかは、先代の役割が大きい。被承継側(先代)がいかに仕組みを作っておくか。一方で、承継後うまくいくかどうかは後継者の覚悟と準備も大事な要素。事業承継したからと言って変化する必要はない、ただし経営者として時代に適合するように変わる必要はある。 先代と後継者、二人三脚で行っていくものと考える。逆算で未来のことを考えると前のめりの人生を送っていける。

Related Posts

ー関連記事ー